起業の甘いところはあえて言いません
2018/09/07
こんばんは!
東京は八王子市の「ひとり仕事人」伊橋行政書士です。
「相談者様どうされました?」
きょうは創業・起業のお話しです。
「自分のやりたい仕事を通して儲けたい」
「社会の役に立ちたい!」
「事業で自己実現したい」
と、はりきって起業を目指している方々に、水を
指すようで恐縮ですが、
起業の厳しさもお伝えしなければなりません。
残念ながら、相談に来られる方の中には、
経営する意識がないまま事業を始めてしまって、
数ヶ月で経営に苦しんでいる方が少なからず
いらっしゃるからです。
所長は10数年間、起業に関わってきた経験をもとに、
「事業を始めるときに何をしておくか」
「事業を継続するのはもっと大変で、何が大事か」
について述べていきます。
起業するときには、以外と「強い思い」が必要で、
「自分はなぜ起業するのか?」
「仕事を通して自分の人生をどうしたいか」
こういった基本的な想いや感情が人には必要
なのですね。
【起業の厳しさ】
一昔前には、資本金300万円を用意しなければ、
法人設立がけきませんでした。
しかし、法改正で資本金が1円でも法人設立が
出来るようになったことや、比較的安く合同会社
形態などで法人設立できるようになりました。
また、政府も起業しやすいように法整備を整えて
きています。
このように起業のハードルが低くして、起業する
環境を整えることは、社会や経済が活性化して良い
ことだと言えるでしょう。
しかしながら、環境が良くなっても起業することや、
事業を継続する難しさは、依然として変わって
いないことは、十分に理解しなければいけません。
【創業・起業後のデータ】
事業を継続することがいかに難しいか、
会社が残っている割合を見てみましょう。
中小企業白書によると、10年後に約30%の
会社が、20年後には約50%の会社が廃業
しているのです。
また国税庁によると、平成25年度で約31%の
会社しか黒字計上していないのです。
伊橋所長は、何も夢や計画を持って創業・起業
を思い描いている起業家の方の思いや腰を
折りたくて述べてきたわけではありません。
むしろ、起業自体は素晴らしい経験ができ、
非常にやりがいを感じるものです。
でも、事業が生き抜き継続することのきびしい
現実があり、いろいろな事前の準備が重要だ
ということをお伝えしたいのです。
【準備の重要性】
事業を始めて経営する自覚を持って準備する。
経営のことを十分考える時間を設け、資金や売上計画
を練る。
これだけでも全然将来が変わってきます。
多くの方が事業に対して、すばらしい商品やサービス
と情熱を持っているのに、いろいろな準備をいていない
のでは、あまりに無謀です。
準備の大切さに少しでも早く気づいていただき、
事業のスタートダッシュから日常の活動ペースを
つかんでいきましょう。